マイホームを買うにあたり、建売住宅でいくのか、注文住宅でいくのかは大きな分岐点になるでしょう。結論から言えば私は建売住宅アリ!というか、建売住宅派です。
もちろん注文住宅に対する憧れみたいなものもなきにしもあらずです。
ですが、色々な面から見ていくと、やはり建売住宅の方がいいのではないか、と思う気持ちの方がやや強いです。あくまで現段階では、ですね。
これから色々と猛勉強で調べながらこの記事も書いていきますので、途中で意見が揺れる可能性も少しだけ残されています(笑)
もくじ
建売住宅マイホームの良い点とは
建売住宅推進派としてはいきなり、建売住宅のメリットを書くのは、嫌なんですが、順番的に仕方ない部分ですね。なぜ嫌かと言うと、単純に後からくる方が良く見えるからです。
まぁ人間の習性ですね。審査員がいるタイプの勝負で、勝ち抜き戦があったとします。一番の実力者が1番手として出てくると、どうしてもどこかで負けてしまうと思います。
後からきた人の方が良く見えてくるタイミングがあるんですよね。
まぁ話を戻します。
- 最初から間取りなども見えている
- お気に入りを探せばいいだけ
- 近隣との境界線もハッキリしている
- 価格は注文住宅よりやや安い
- 購入まで時間がかからない
とりあえず思いつくメリットですね。賃貸物件を探す時とあまり変わらないと思っています。
気に入らないなら他を探せばいいだけだし、物件なんていくらでもあります。
だから、「ここじゃなきゃダメ」というケースもほとんどないし、場所が気に入ったのなら、そこから半径数百メートルで見れば他にもいっぱいあるでしょう。
間取りなども最初からホームページや新聞折り込み広告、ポスティング広告で詳しく見ることが出来ます。
「これはいい!」と思ったところだけ見学に行き、やっぱり違うなと思えばパスすればいいだけのことです。
また、近隣の住宅も同一の計画区域である可能性が高いので、その区域一体の境界線はその不動産会社がきっちりと明示してくれるはずです。
ですから、よくある近隣トラブルの一つである境界線については問題なさそうです。
価格については、やはり注文住宅より安そうですね。色々と調べてみましたが、平均的な材木を使っていることや、集中工事で一帯を作ってしまうことも要因でしょう。
細かい注文もないわけですので、例えばその区域で8棟建てると決まったら、同じような材質、同じような間取りで同じように工事してしまうわけです。
ですから、差も生まれにくいですし、建てやすさもあるのでしょう。
同じ材質の木材を使うわけですから、大量発注も可能であり、そうなると割引価格で仕入れられるのも一つの要因でしょうか。
また、買うと決めたら色々とスムーズにいくところもいいですね。
注文住宅ですと、どうしても細かい部分まで話す必要があるので、打ち合わせをする回数もものすごく多くなってしまうと思います。
時間的に余裕がある人はいいですが、そうでない人はかなり時間的デメリットがあります。
しかし、一生に一度の大事なマイホームですからね。ここで話し合い時間を削って注文すると後悔につながります。ですから間違いなく時間は必要です。
その点、建売住宅であれば、前述の通り、少しでも気に入らないのであれば、他に行けばいいだけです。
建売住宅マイホームの悪い点とは
どんなことでも良いところがあれば悪いところもあるわけですね。
- 完全に思惑一致する可能性が低い
- 間取りなどであとちょっと・・・がある(妥協点を探す)
- 個性がない(同一区画で同じような家ばかり)
- 微妙な価格差(同一区画内では自宅価格がバレてる)
- 耐久性や持久力の心配
こんなところでしょうか。やはり自分の頼んだ住宅ではないわけですね。
だから、「ここ、いいね!」という話になっても、「あ、でもここがねぇ・・・」という部分がどうしても出てきてしまいがちです。
思惑一致の期待そのものがまず低く、仮に一致する部分が多くとも、やはり「あとちょっとここが・・・」という部分が出てきて妥協点を探る展開になりそうです。
この一室が和室でさえあれば!くらいなら後から少しくらいいじれそうですけど、それでもそれを追加費用と考えれば、最初から和室の建売住宅を探してしまうかも。
また、やはり個性はないですね。同一区画で数軒立ち並んでいる建売住宅ってここ数年ですごい増えましたよね。ちょっと増えたとかのレベルではないです。
本当にものすごく増えたと思います。
中には真っ白で「病院かよ」とツッコミたくなるような住宅もありましたし、白と黒でなんかオシャレなイメージに仕上げている建物もあったり。
でも、オシャレであろうがそうでなかろうが、共通しているのは、同一区画内で建物の外観が統一されているということです。
これは、恐らくその区域一帯を一区間と見た時、統一されている方が区域の外観を損ねないという考え方によるものだと思います。
そして、事実その通りだと思います。その方が全体図としては綺麗ですものね。
しかし!それだと8棟あったらその8世帯はほとんど同じ家に住んでるわけです。
これじゃぁ分譲マンションと変わらないじゃん!
いやまぁ、まさにそうですよね。新築一戸建てという名の分譲マンションです。
維持費等はかかるだろうけど、マンションならセキュリティ面なども上だし、案外マンションの方がいいんじゃないのかな?って思ったこともあります。
ただ、マンションもマンションでかなり高額になってきているので、同じくらいの値段ならやはり新築一戸建ての方が欲しいなぁ、という気持ちに流されます。
加えて、8棟の区画であれば、売り出されたタイミングで全部見るでしょうから、1号棟がいくら、2号棟がいくら、3号棟がいくらというのは皆見ています。
そうなると、区画内格差みたいなものが暗黙の了解で生まれないとも限らないです。
細かい部分かも知れませんが、マイホームに失敗は許されないと考えると、そういう部分も考慮しながら見つけていく必要もあるのではないでしょうか。
耐震性と持続性の保証期間
新築住宅の10年保証とは、2000年に施行された住宅の品質確保の促進等に関する法律、略して品確法と呼ばれる法律のもと、10年間の保証が義務化されたというものです。
雨漏りとかそういうものも保証されるので安心は安心です。
が!10年!?って思いませんか?裏を返せば11年目以降を保証する自信がないような物件なのでしょうか・・・。それは困りますね。
そもそも25年ローンや35年ローンでの住宅ローンで買う人が多い時代です。
それなのに11年目で壊れても知ったこっちゃないという態度で来られたら本当に困ります。
もし、建売住宅でも品質に自信があれば長期保証をつけているかもしれません。
いったん保証期間について聞いてみたり、交渉をしてみるのもいいかもしれません。
少なくとも私は、たった10年の保証で住みたいとはちょっと思えません。
注文住宅の良い点とは
- 間取りなどが自由に決められる
- 個性が出せる
- 耐震性や持久力など強化をお願い出来る
うーん、正直そこまで大きい要素が思い浮かばないんですよね。
というのも、妻(あぽん)は注文住宅派なんですが、私は建売住宅派ですからね。
そうなると注文住宅のメリットに着目しようにもあまり思い浮かばないのが事実です。
まぁ、間取りを自由に決められることは良い点、メリットになりうると思うのですが、そんなものは建売住宅をしつこく探せば似たような間取りは探せると思います。
個性が出せるというのは非常に大きなメリットであり、建売住宅では絶対に出来ない部分!っと考えればものすごく良いように思えるのですが・・・。
実際個性を出すって言っても私が何かデザインしたところでしょぼいデザインでしょうし、一級建築士のような方にお願いすれば予算は跳ね上がるわけで。
あまり現実的でないように感じてしまうのです。ひねくれてますかね・・・。
ですが、耐震性や保証などの面については、確かにこれは素晴らしいと思います。
これは着工前の段階でハウスメーカー、建設会社と交渉出来るわけですよ。
いくつかのハウスメーカーを話して、最も良い条件を提示してくれたところにお願いするわけですね。
あくまで「最も安い」ではなく、「最も良い」条件ですね。
値段は安くとも、保証期間が短い(10年ジャスト)よりも、100万程度高くても15年、20年を自信持って保証してくれる方が私は信頼度が高いと思います。
家電量販店とかで冷蔵庫などを買うイメージと近いですね。
注文住宅の悪い点とは
私は建売住宅派と書きました。だから注文住宅のメリットがあまり思い浮かばなかったのは事実です。
ですが、注文住宅は嫌だ!と思っているわけではありませんので、無理やりデメリットを探し出して書くわけではありませんので、ご安心下さい(笑)
- 全てを自分で決めるから、知識がないなら依頼をする必要あり
- 価格がやや高い
- 交渉や打ち合わせで時間がかかる
- 工事の時、近隣は工事と関係ないので迷惑をかける
- 引っ越しのタイミングが難しい
数としては多くないのですが、1つ1つがけっこう重いように感じます。
住宅設計図、間取り図ですが、技術家庭科のような科目で少々やった覚えもあります。全くわかりませんでした(笑)
ここにこの部屋が欲しい!
そんあ気持ちだけで書いていって良いのであれば何ら問題はないのでしょう。
しかしながらそういうわけではない・・・ですよね?
- ここにこういう部屋を設置した場合、ここにはこれを置くべきではない
- ここにトイレなら風呂はここにするべき
- ここをこうしてしまうと全体としての吹き抜けが・・・
そんなの素人にはわからないでしょう!だから私は自分自身でこんなもの書けるわけない!と思っています。そこで誰かに頼もうとしますよね。
そんな時、そこで妥協しようと思いますか?
変な見栄、プライドみたいなものかもしれませんが、一世一代のお買い物マイホームで妥協したくない!と思い一級建築士に・・・。
あぁ、また予算が・・・。こんな光景が浮かんでしまうのもデメリットと見ています。
価格においても、元から建売住宅と比べ、やや割高になるのは仕方ない部分です。
そこに設計図や間取り図の料金も加算されていくことになるわけです。
また、材質や価格、保証期間など、様々な面での交渉が必要になります。
- いくらでやって下さい。
- いいですよ、お任せ下さい。
- じゃぁ、よろしく!
こんな風に進むわけがないんです(笑)何度も何度も交渉をし、やっと着工です。
そして、建売住宅と違い、自分のマイホームだけが工事中となるわけですから、近隣からすると「うるせぇ工事が始まったなぁ」となるわけですね。
そこにご挨拶して回ったりする必要も出てくるでしょう。
また、工事現場の方々に差し入れでお茶やお茶菓子を持っていったりもすることになりましょう。
そのこと自体はいいのですが・・・。うーん・・・、やはり色んな面で手間はすごいかかってしまいますよね。これはかなりのデメリットと見ます。
最後は引っ越しのタイミングですね。お天気などの関係で工期が延びてしまったりもします。
また、完成が近付いてからも、ここをこうしてくれなど、注文が出てくる可能性もありますね。
そうすると、いつどのタイミングで引っ越しするべきかも難しい問題になってくるでしょう。
妻の希望などを聞いてからでないとなんとも言えませんが、やはり私はこの記事をここまで書いてきても、建売住宅派という考えは変わりませんね。
注文住宅は贅沢品?
マイホームの時点で贅沢品とは思いますが、注文住宅となると、やはりさらに贅沢品のように感じます。
今では分譲マンションも同じくらいの価格はします。
でも、それでも新築一戸建てというものに憧れる人が多いのも事実です。
そして、前述のように、建売住宅が徐々に分譲マンション化していることで、注文住宅にブランド価値を見出す人たちも多くなってきていることでしょう。
どうせマイホームを買うならとことん贅沢するべきなのか、それとも身の丈に合った買い物という考えを最優先とするか・・・悩みは絶えません。
まだ・・・全然買える状態でもないくせに(笑)
最後に
住めば都という言葉があるように、いったん住んでしまえばある程度の妥協など、なかったかのように快適に過ごせるような気もします。
今のところ、こだわりたいのは、ペニンシュラキッチンとコンビニ等の立地です。
それらについてはこちらで書きました。
システムキッチンの種類|ペニンシュラ型対面式キッチンへの憧れ
正直なところ「こんなマイホームは嫌だ」のカテゴリーだけでは処理し切れないと判断しました。 人間の性質を考えた時、「嫌だ」という観点から見ていった方が色んなものが見えると思って始めたカテゴリーですし、そ ...
将来を見据えたマイホーム探し|コンビニやスーパーで地価予想をする
地価予想については以前の記事でも書いたわけですが、今日は違った視点からも見ていこうと思います。 この記事ですね。 この時は完全に路線や土地開発などから地価予想をしていきました。 今回はもちろん地価予想 ...
実際に購入するとなった場合、購入前は期待より不安の方が大きくなりそうに思います。
祭りは祭りの準備の方が面白いと言われるように、気楽に広告などで家探ししている方がよっぽど楽しいのかも知れませんね。
実際に買うとなったらプレッシャーで押し潰されてしまうような気がします。
ま、まずは買える状況になるために日々稼いで頑張りましょう!