スイカを家庭菜園で栽培した結果についてですが、先に書いてしまえば、途中で実割れしてしまい、満足のいく結果が得られませんでした。しかし、確実に掴んだものはありました。
幼少期から、スイカの家庭菜園栽培に並々ならぬ思いがあります。
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今年は少々運の悪さもありましたが、良いところまでいけました。
反省とともに、コツを掴んだ部分などもまとめていきたいと思います。
もくじ
スイカの苗は旬なものを選ぼう
スイカの苗は大体5月くらいが多く出回っています。6月になると年老いた苗ばかりになってきてしまい、6月下旬にもなると500円のものが50円、80円で売られるようになります。
私が今年育てたスイカの苗は、時期的な問題もあり、この50円のものです。
「そもそも育つのか?これ」
そう思うほど黄色くしおれた苗を2つ購入し、家庭菜園として植えました。
1週間、2週間と経過しても根付いた様子を見せず、ただただ黄色くなった葉っぱが悲しく揺れていました。特に片方の苗はほぼ枯れてしまっていて、つるが伸びている様子もありませんでした。
結論から言っても、やはり苗は若いものを選ぶべきですね。
親づるは摘心して子づるを伸ばす
スイカの苗は、本葉が4~5枚になった頃、親づるを摘心するそうです。
これは勇気のいる作業ですよね。元気よく育っているつるをいきなり頭から取ってしまうわけですから。しかしそうすることで子づるが元気に伸びていくのだそうです。
親づるよりも子づるの方が実の付き方が良いそうで、そのための摘心です。
今回、私はそのことを知らずに栽培していましたが、1つ枯れてしまっていた方はダメだと思って頭から親づるを取ってしまっていました。もう1つはギリギリ伸びているので放置です。
すると、さらに1週間が経った頃、枯れたと思っていた方は根本から子づるが元気に出てきて、少しずつ育っていた方が逆にダメになってしまいました。
後からこの親づると子づるのことを知り、なるほどと思いました。
偶然とは言え、親づるを摘心したことにより、子づるが元気に伸びて育ちました。
雌花に人工授粉して着果させよう
スイカは見た目ですぐに雄花と雌花がわかります。花の下にぷっくりと小さなスイカが付いているのが雌花になります。この雌花に人工授粉を行うことで、着果し、スイカが実るのです。
可愛いですよね。
元気に咲いている雄花を取り、花粉を雌花の柱頭近辺につけます。
強くこすりつけると折れてしまうので、優しくポンポンとつけてあげます。
2~3日もすれば人工授粉に成功したかどうか判断出来ます。
受粉1日後の画像がコチラです。
そして受粉3日後がコチラになります。
これも後々調べたことですが、子づるが伸びていくと、雌花が5つおきくらいの「節」につくように出来ているそうです。もちろん正確ではなく、おおよそそのくらいということです。
そして16~23番節あたりについた雌花を受粉させるのがコツだそうです。
私はどうしても受粉させたかったので、13番節に出来た雌花に受粉させました。
すると、受粉に成功し、少しずつ大きくなっていくのがわかりました。
1つの株(苗)から、2~3個出来ると書いてあったので、その後も違う子づるの16~23番節を狙い人工授粉を試みたのですが、なかなかうまく受粉してくれませんでした。
どうやらすでに受粉に成功した実に栄養が取られてしまっていたようです。
人工授粉のコツ
スイカの受粉は朝の9時くらいまでに完了させるよう書いてあるものが多いです。
また、いくつかの子づるに複数着果させたいのであれば、出来るだけ同時か、数日のズレで人工授粉を行うように書いてありました。そうでないと栄養が取られてしまうのだそうです。
まさに今回の私の失敗がそれでした。
人工授粉のやり方としては完璧のはずだし、受粉失敗のような枯れ方はしない。
なのに実は成長せず、1週間くらいで黄色くなって落ちてしまう。
不思議に思っていましたが、最初に受粉した実に栄養が取られていたと考えれば納得出来ます。
まぁ、苗さえ若ければもう少し着果したものと思うのですが・・・。
日照と水やりについて
日の光は出来るだけスイカに当てるようにしていましたが、2018年のあまりに強い日差しの時は、少し日除け対策をしました。あまり強い日差しが当たるのは良くないと思ったからです。
水やりについてですが、スイカは乾燥を好みます。
あまり水をあげ過ぎると、実に水分を蓄え過ぎて、中から割れてしまうそうです。
スイカの皮が育つ速度と、中身が育つ速度にズレが生じてしまうとそのように割れてしまう恐れがあるようで、うまく調整してあげる必要があるそうです。難しいですね。
スイカの肥料について
私はどうしてもスイカを上手に育てたかったので、スイカ、メロン専用肥料というのを探して購入しました。雌花に人工授粉をした時に最初の追肥を与えました。
その後2週間おきくらいにあげていました。
結果からすると肥料をあげ過ぎたのかなぁ・・・。
あまり好ましい結果にはなりませんでした。
肥料の頻度については来年以降も考える余地がありそうです。
スイカ栽培の結果
スイカは人工授粉をしてから4~50日くらいで出来ると書いてありました。
私の家庭菜園のスイカは、かなり良い速度で大きくなっていたように思います。本当に毎日毎日、見た目でわかるくらいに朝見ると大きくなっていたものでワクワクしました。
しかし、ある日を境に大きくなっている感じがしなくなりました。
そして数日経った頃、妻に「スイカ大きくなってなくない?」と言われました。
出来ることなら私の勘違いであって欲しいと思っていたのですが、妻もそう思っていたということは、間違いなく大きくなっていなかったのでしょう。
そしてさらに数日後、実割れという結果でスイカ栽培は幕を閉じたのです。
実はトップのアイキャッチ画像で使っているのは、この実割れしたスイカです。
裏側を撮影したらあんなにも綺麗な状態だったのです。
惜しいことをしたと思います。
子どものスイカ割り
せっかく少しは大きく育ったスイカなので、子どもと一緒にスイカ割りをしました。
すると、中はほんのりだけど赤くなっていました。
せっかくなので一口だけ食べてみると、甘みはないけれど、スイカだとわかるものでした。
実割れという結果は残念だったけれど、年老いたスイカの苗でここまで育ってくれたこと、そして子どもと楽しくスイカ割りが出来たこと、今年の結果から来年すべきことがわかったこと。
決して無駄ではなかったと思います。
子どもは本当に楽しそうにスイカ割りをしてくれました。
来年、もっと大きなスイカを作って皆で食べたいと思います。
まとめ
子どもの頃は、まだ出来てないのに私が独断で収穫してしまい、親をガッカリさせてしまった経験があり、今でもそのことをよく覚えています。
そういった経緯もあり、スイカ栽培の成功は私にとって悲願なのです。
今年の経験を生かし、来年こそ!その思いで頑張りたいと思います。
カボチャやトウモロコシの栽培には成功しました。
是非成功例も見てやって下さい。
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