若いうちに実家を出る人は、ほぼ100%とも言える確率でアパートやマンションで一人暮らしでしょう。また、100%とか言わずともかなりの確率で結婚してすぐもマンションでしょう。
すぐ近くの未来ではないものの、いずれ子どもが生まれることになるのであれば・・・やはりアパートやマンションでは夜泣きなどの声が不安になるものですね。
では、マイホームの購入を考えた時、マンションは除外すべきなのでしょうか。
賃貸マンションと分譲マンションの違い
これは一概には言えないことで、全てのものに当てはまるわけではありません。
一般的に言ってという話になります。
賃貸アパートや賃貸マンションでは、壁が薄いケースも多く、鉄筋コンクリート造りで徹底されているか、よほど新築で音に対する意識を持って作られた物件でない限り音漏れはします。
ですから、賃貸マンションに住んだ経験のある多くの人が隣人や上下階からの音漏れを経験していることと思います。そしてそのため、赤ちゃんが生まれたらマンションで大丈夫か不安になります。
しかし分譲マンションともなると、鉄筋コンクリート造り、鉄骨造どちらであっても音漏れがほとんどないと言われています。
ファミリー向けに建てられる物件が赤ちゃんの声で悩むようでは困りますからね。
音漏れに対してはかなり神経を使って作っているケースが多いようです。
しかし、中にはそうでないものも混ざっているでしょうから、購入前にきちんと不動産に内覧させてもらい、音に対する意識を話しておいた方がいいでしょう。
賃貸マンションと違い、音漏れがあったからやめた!なんてことは出来ませんからね。
少し私の過去の体験をお話します。
木造アパートの音漏れ
私が最初に住んでいたアパートでは、21世紀のしし座っぽい名前のアパートを改築した物件でしたが、音漏れというより、もう直で聞こえてしまうくらいひどかったです。
ロフト付き物件でしたが、ロフトで寝ていると、隣の部屋の目覚まし時計の音で飛び起きてしまうレベルでした。ロフトへの昇り降りの音もドンドンと聞こえます。
さらにきつかったのは、床で横向きに寝ていると、耳が床についているためか、下の階のテレビの音も丸聞こえでした。天気予報の内容までクリアに聞き取れたこともありました。
ここは一人暮らし用のアパートだったのである程度仕方ないのかも知れませんが・・・。
築年数がある程度経過している木造アパート、木造マンションでは音漏れもかなりひどい場合が多いということは頭に入れておく必要があるかと思います。
鉄骨造賃貸マンションの音漏れ
次に住んだマンションは鉄骨造と書いてあるタイプの賃貸マンションでした。
木造ではないから平気かなと思ったものの、不安なので契約前に不動産に聞くと、音のトラブル等は聞いたことがないと言っていたので、安心して契約することが出来ました。
しかし、なんのなんの。
入居から一か月の間は隣が静かだったのですが、本当に留守だっただけのようです。
それ以降は帰宅時間が夜中1時過ぎなのか、夜中2時くらいにカチャカチャと食器の音がうるさいのなんの。しかもものすごい笑い声が聞こえてくるものだからイライラが止まりません。
夜中寝てる時のお皿とお皿が当たる音の耳障りさ加減は本当にきついものがありました。
鉄骨造という造りは、骨組みが鉄になっているわけですから、隣人との区切りは単なる薄い石膏ボードなどで出来ている可能性も高く、どこまで遮音性があるかわかりません。
これもきちんと確認が必要でしょう。
鉄骨造マンションで赤ちゃんの泣き声を体験
鉄骨造マンションに入居から2年程度経過したある時期、隣の家からカチャカチャ音がしなくなりました。しかし一か月くらい静かな暮らしが続いた後、大きな変化がありました。
夜中寝ている時に猫の集会のような鳴き声がしたのです。
彼女(現在の妻)に話したところ、「赤ちゃんだよ、あれ」と言われました。
鳴き声ではなく、泣き声だったというわけです。
まぁ、丸聞こえに近かったです。
赤ちゃんと聞いて、規約違反のペットを飼っているわけではないと安心したものの、裏を返せば赤ちゃんってことはこれからずっとあの泣き声がこっちに筒抜けなのかと絶望しました。
案の定その日の夜も大泣きでした。
しかし・・・
たった2日間で赤ちゃんの声がパタリと聞こえなくなったのです。
そう、なんと突然隣は引っ越していったのです。
今考えると、あれだけ薄い壁ですから、あちらにも私たちの生活音が丸聞こえだったことでしょう。ならばあれだけ赤ちゃんがギャン泣きするようだと、まともな神経ならば気になるというもの。
迷惑になると考えて引っ越してしまったのだと思います。
実際に赤ちゃんが生まれて
このマンションに住んでいる時、私たちにも赤ちゃんが生まれました。
あの時の経験があるからこそ、大泣きは丸聞こえになるという自覚があったので、夜中に少しでも泣けば急いで、本当に慌ててすぐに抱っこをして泣き止むようにしました。
実際にこの子が3歳になるまではマンションに住み続けましたが、やはり小さい頃や、夜泣きがひどかった時期などは真剣に引っ越しを考えました。
周りに迷惑をかけないように、かけないようにと気にし過ぎることで自分たちが疲弊し切ってしまうようでしたからね。
赤ちゃんの育てやすさと一軒家との比較
二人目の赤ちゃんは一軒家のマイホーム購入後に生まれました。
まず第一に、大泣きしていても放置と言いますか、少しやらなければならないことがある時、泣いたままにしておくことが増えました。決して悪い意味で書いているわけではありません。
焦りや心配がなくなったということです。
まぁ・・・赤ちゃん側からしたら少し泣いたら即抱っこしてくれる親の方がいいのかも知れませんが、それで親が参ってしまってはどうしようもない話ですからね。
このくらいの余裕が持てて良かったと強く感じています。
やはりこの点は一軒家に完全に軍配が上がるところです。
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分譲マンションでの赤ちゃんの泣き声
私は分譲マンションの内覧で少しの間、隣人の声や音が聞こえるかどうかのチェックをさせてもらったことがありますが、本当に静かで聞こえませんでした。
実際に在宅はしていました。
ただ、旅行などでホテルに行った際も、隣の部屋の音や、廊下の音が聞こえるホテルと、全然聞こえないホテルに分かれると思います。
そうなんです。造りで全然違うんですよ。
だから分譲マンションは遮音性に優れているといくらきいたところで、結局のところ、生まれた赤ちゃんの、その実際の声を隣人がチェックするまではどのくらい音漏れするのかはわからないのです。
何のチェックもなしに購入し、その後赤ちゃんが生まれたとなれば、「隣に聞こえてないかな?平気かなぁ?」という心配とともに暮らさなければならなくなるかも知れません。
出来るだけ購入前に、それも隣の部屋も売れてない時期に、2つの部屋に分かれて音のチェック等を不動産にさせてもらうことをおすすめします。
母親目線から考える赤ちゃんの泣き声
ここからは母親であるあぽんが引き継いで書きたいと思います。
上はパパ目線で書いてあるんですけど、やっぱり母親目線とは違いますね。
私は自分の子の泣き声は不快ですけど、他人の子の泣き声は全く気になりません。
母親目線・賃貸マンションでの赤ちゃんの泣き声
うちのマンションは鉄骨で、隣号室の人とは一緒に生活しているんじゃないかってぐらい生活音丸聞こえのマンションでした。(笑)
シーンとしていれば、掃除機も聞こえるし、包丁で何か切っている音も聞こえる。さすがにテレビの音までは聞こえませんでしたけどね。
うちの上の子はと言うと神経質でおっとりした性格の子だったため、泣き声がすごいうるさいって思うこともそんなにありませんでしたが多少は迷惑じゃないかって気にはしていました。
片隣の方とは挨拶かわしたりお土産もらったりと交流のあるおばちゃんだったので、ある日「うるさくないですか?」と聞いてみたけど、「全然聞こえないよー!」って言ってくれていました。
今となっちゃもしかしたら気を使っていてくれたのかもしれないですけど。
私たちの子供が産まれる前、反対側の号室に赤ちゃんが産まれたようでした。
こちらの方とは交流がなかったんですけど、どうやら夫婦で一人目の赤ちゃんっぽかったです。(交流なくても何となく分かっちゃう)
新生児期のうちに引っ越していってしまったんですけど、その間は隣でよく泣き声聞こえていました。
私は音がある方が落ち着く性格なので泣き声が聞こえてもほんわか♪みたいな感じで気にしていませんでした。
※子供のころから暗闇と無音だけは恐怖を感じます。なので、テレビつけっぱ電気つけっぱで寝てました。(^^;)
てか、今考えると新生児だからそんなに聞こえなかったのかもしれないですね。これが体力ついてくると、とんでもないでっかい声になるんですよね。
そうすると不快な方は不快なのかな~って思います。
赤ちゃんの泣き声で困ること
やっぱり一番は周りに迷惑がかかっているのでは?と感じることですよね。
周りは泣かせっぱなしにしていると思うかもしれないですけど、母親の立場としてはあやしにあやしまくってギブアップ!みたいなことが多いんですよね。
なので、どうしようもないってのが本音なんですけど周りはそんなの知らないからね。不快だから黙らせろ!って言われたら、まあ言いたくなる気持ちも分かるんでハイ~って感じです。
でも、母親自身も結構赤ちゃんの声が不快でストレスたまるということ。
赤ちゃんって死なないようにお母さんに対して一番不快な音で泣くって言うじゃないですか。
赤ちゃんが泣くと急がなきゃ!ってとにかく焦る。早く何とかしなきゃ~って。
でも、不思議なことに知らない赤ちゃんが泣いてても「可愛いでちゅね~☆」って全く不快に思わないです。不思議ですよね。
自分の子供だけに反応するんでしょうね。産まれたばっかでも自分の赤ちゃんの泣き声分かります。その赤ちゃんの泣き声で母乳ブシャー出ます。母性ってすごい!
話がそれましたが、困ることはそんなところです。
一軒家マイホームで赤ちゃんの泣き声はどう変わる
一軒家に引っ越してからは上の子はもう幼稚園生だったので、泣くこともなく…。
ただ、何と2か月後ぐらいに下の子が産まれたのでこっちの子で変わったことを書いて行きますね。
この子が産まれたときからやかましすぎる。女の子なんですけど、泣くというよりは泣き叫んで怒りを表現って感じです。
これが前住んでたアパートならもう詰んだwwって感じだったと思います。
一軒家に引っ越してから無理に泣き止ませよう!とは思わなくなったかもしれません。確かに泣いていればどうにかしなきゃって焦りはしますけど、どこかに心の余裕は感じることが出来たかな?
赤ちゃんを安心して育てるために
戸建てに引っ越せば解決☆って言ったってそんな簡単じゃないですよね、お金かかるし。
私が思い付く極端な解決策で言えば…。
① 泣く時期はシェルターで育児
② 赤ちゃんを産まない
③ 両隣上下の住民とあったら「うるさくてすみません」と一言言うだけで印象が変わる
③が一番現実的ですかね。いきなりうるせー!って怒鳴り込んで来たらもう最悪育児ノイローゼまっしぐらですよ。
でも、泣いている間はせめて最低限窓は閉めておいた方がいいですよ(^^;)これはマナーかなあ。
赤ちゃんは本能で泣いているのだからそこは理性が保てる大人が少しばかり広い心でしょうがないぐらいに思ってくれると助かるかなあ。
こんなことをつらつら書いてしまいましたけど、子供を産んでから世間が冷たいなと思ったことは今のところ一度もありません。
ネット情報では悪い情報ばかりがピックアップされがちなので、世知辛い世の中と印象づいちゃうのも仕方ないんですけど、基本的にみなさん子供連れには優しい方ばかりです。
電車に乗っていれば、若い女の子、若い男の子、おばちゃんやらおじちゃん、おばあちゃん、おじいちゃん。席を譲ってくれたり、「大変でしょう?頑張ってるわね」と声かけてくれたり。
「可愛いね」と言ってくれたり、目が合えばいつの間にかあやしてくれたり。
スーパーではレジのおばちゃん達がカゴを運んでくれたり、「詰めてあげようか?」と言ってくれたり。
これは私が実際全部体験したことです。嫌なことは印象深く残ってしまいがちですが、結果的にはいいことの方が多いし優しい人も多いということ。
そんなに気張らないで育児していければいいよね。
とか言って、私も一人目の時、だいぶ神経質に周りはみんな敵!!ぐらいに思ってましたけどね。(笑)
まとめ
いかがだったでしょうか。購入時点では子どものことを考えていなくとも、いずれ考える可能性があると思えば、絶対に購入前にチェックを済ませておくようにしましょう。
考えている以上に赤ちゃんの泣き声は大きいですし、壁越しに音漏れで聞こえるその声は相手に不快感を与えてしまうものです。幸せ家族計画をきちんと立てておきましょう。
分譲マンションには修繕積立金や共益費もありますので読んでおいて下さい。
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